

日々のトレードお疲れ様です。
また、ランクインされた方々おめでとうございます。
年末年始に向け、世間的にも慌ただしい時期になってきました。
会員様の中にも1年の締めだからと仕事が忙しい方も多くいらっしゃると思いますが、毎年12月のクリスマス以降〜年明けまでの期間は市場参加者が減るため、基本的には値動きが乏しく、一方で市場参加者少ないため時には急激に大きく動くなど非常に難しい相場になりますので、実質上次週のクリスマスまでが正常に取引できる期間となります。
次週のトレードが実質的な最後のトレードチャンスとなりますので、最後まで油断することなくトレードに励んでいきましょう。
人それぞれ学習方法や学習タイミングは違いますが、忙しい方ほど「時間がある時に一気に学習する」という学習スタイルになりがちです。
しかし実は「時間がある時に一気に学習する」という学習方法は、学習においてはあまりよろしくない学習スタイルになります。
もちろん忙しいからこそ、致し方なくそのような学習スタイルになっているケースがほとんどだとは思いますが、「学習の効果を高める」という点ではよろしくない学習スタイルとなるため、できればやめたほうがいい学習スタイルとなります。
では「時間がある時に一気に学習する」という学習スタイルが良くないのであれば、どのような学習スタイルがいいのかと言うと、「毎日少しでもいいからコツコツと学習する」という学習スタイルです。
そこで今回は、一番望ましい「毎日少しでもいいからコツコツと学習する」という学習スタイルに焦点を当て「コツコツと学習することの大切さ」をお話したいと思います。
学習スタイルと結果
能力や性格、環境などの要因によって、各々学習スタイルは違います。
学習する上ではそうした背景があるからこそ「その人に合った学習スタイル」で学習していただくのが最適解と言えます。
しかし、仮に「その人に合った学習スタイル」で学習していたとしても、それが成果に結びつかなければ意味がありません。
「学習する」ということは「学習をした後の成果(目標や目的の達成)を得る」ことを目的ですので、「いかに成果を出すかが重要」になります。
そのため「いかにその人に合った学習スタイル」であったとしても、成果に結びつかないような学習スタイルなのであれば、「より成果に繋がる学習スタイル」に学習スタイルを切り替えなければ、時間や労力をただ浪費しているだけになってしまいます。
今まで慣れ親しんだ学習スタイルではない学習スタイルを取り入れることは心理的なハードルもありますし、なるべくなら慣れ親しんだ学習スタイルで学習したいという心理になるのも分からなくははありませんが、「時間や労力を投資したにも関わらず利益に繋がらない」ということは学習にかける分の時間と労力を浪費しているだけになってしまいますので、成果に繋がらない現状があるのなら現在と違う学習スタイルで学習することを考えたほうがいいでしょう。
そこで、より成果に繋がる学習スタイルとしておすすめなのが「毎日コツコツと学習する」という学習スタイルです。
スポーツでも楽器演奏でも勉学でも、ありとあらゆる学習において「毎日コツコツと学習する」ということは学習効果を得ることに非常に有用です。
「毎日コツコツと学習することが重要だ」ということは今までの人生の中で一度は聞いたことがあると思いますし、人によっては耳にタコができるくらいに聞いている言葉だと思いますが、それはなぜかと言うと「それだけ効果がある」からこそ言われている言葉なのです。
もちろん「毎日コツコツと学習する」ことをしていても、それぞれの能力や性格、環境などの要因や、学習に対してどのくらい時間をかけているかによって学習の効果が現れるまでの時間は違いますが、毎日コツコツと学習を行うことは「記憶のメカニズム」に関しても有効なアプローチとなるため、他の学習スタイルよりも学習の成果が現れるのが早くなることが推測できますので、もし現状で「なかなか学習の成果が現れない」と感じている方は、ぜひ一度「毎日コツコツと学習する」という学習スタイルを取り入れることを検討してみてください。
なぜ毎日コツコツ学習が成果に結びつきやすいのか
上記で軽く触れましたが、毎日コツコツと学習することは「記憶のメカニズム」と照らし合わせても非常に効果の高い学習方法です。
そもそも我々人間の記憶は
①脳が入力された情報を受け取る「記銘」
②入力された情報を保つ「保持」
③必要に応じてその情報を取り出す「想起」
という3つのプロセスから成り立っており、上記3つのプロセスの回数をこなせばこなすほど記憶が強化されるという性質を持っています。
また、人間の記憶に関する研究の中に「エビングハウスの忘却曲線」というものがあり、この研究は「一度記憶した内容を記憶し直すまでにかかった時間(または回数)をどれだけ節約できたのか」ということを調べたものになります。
そして、この実験では
・1時間後には節約率が44%
・1日後には節約率が34%
・2日後には節約率が27%
・6日後には節約率が25%
という結果が出たことにより、「時間が経てば経つほど、再度学習して覚える際により時間(または回数)がかかってしまう」ということが判明しました。
心理学者ヘルマン・エビングハウスによるエビングハウス忘却曲線に関しては、実験の際に「子音、母音、子音」からなる無意味な音節を記憶し、それを再度覚える際にかかった時間(または回数)を計測」したものになりますので、体系化された他の学習よりも悪い結果になっていることが推測されますが、割合が違うとはいえ「期間が経てば経つほど再学習する際の手間(時間や回数)が増える」という傾向が我々人間の記憶にはあるということになります。
上記した「記銘、保持、想起のプロセスを繰り返すことで記憶が強化される」という点と、エビングハウス忘却曲線による「間髪入れずに再度学習したほうが学習効率がいい」という点を考えると、「毎日コツコツ学習する」ということは両方のメリットを抑えた「学習効率記憶がよく、より記憶を強化できる学習スタイル」となるわけです。
効率よく物事を覚えることができ、かつ記憶がより強固になるということは学習にとって大きなメリットとなるため、より成果に結びつきやすい学習スタイルというだけではなく、成果が出るまでの期間が短くなるということも意味します。
だからこそ毎日コツコツと学習するという学習スタイルは「より効率的に学習をしたいと思う方」だけではなく、「成果を(早く)出したい」という方に対してもおすすめの学習スタイルなのです。
毎日コツコツでより成果に結びつく学習を
多くの方が本業との日常生活の合間に学習を行っているため、学習に対するまとまった時間を捻出することができないからこそ、本業が休みの日など学習に対して時間を費やせる日に一気に学習をするという学習スタイルで学習する方が中にはいらっしゃるかと思います。
本業や日常生活に対してある程度の時間がかかってしまうということがありますので、もちろん「休みの日だけまとめて学習する」という学習スタイルをやるなとは言えませんが、もしその学習方法で学習の成果が出ていないのであれば「より成果の上がりやすい学習スタイル」に切り替えることをおすすめします。
今回は「より成果の上がりやすい学習スタイル」として「毎日コツコツと学習する」という学習スタイルをご紹介いたしました。
毎日コツコツと学習するという学習スタイルは
・記憶の強化
・再学習時の学習効率
という点から考えて非常に優秀なものになり、毎日新規学習に併せて復習を行っていくことで上記のメリットが得られますので、「効率よく、より強固な記憶ができるような学習」を行うことができます。
「雨垂れ石を穿つ」ということわざがあるように、例え小さな努力だとしても、その努力を毎日コツコツと行うことによって成果が得られます。
学習の目的は「学習したことにより何かしらの成果を上げる」ということになりますので、もし現状でなかなか成果を上げられていない方は、少しの時間でもいいので「毎日コツコツと学習する」という学習スタイルでの学習を試していただければと思います。