

日々のトレードお疲れ様です。
また、ランクインされた方々おめでとうございます。
先週に比べると見劣りはしてしまいますが、ランキング1位の方は450pips(450pipsは月利で約100%ペース)ものpips数を獲得しており、十分な利益を獲得できていることが伺えます。
これもひとえに「利益を伸ばすことのできるトレードスキル」を手に入れることができているからこそです。
得意な相場、苦手な相場は人それぞれあるとは思いますが、しっかりと学習することでスキルは身についていきます。
学習を怠っていてはスキルは身につきませんので、きちんと学習してスキルを手に入れていきましょう。
学習には様々な方法やテクニックが存在していますが、「学習において必要なこと」は基本的に共通しています。
この「学習において必要なこと」は、建物で例えるなら「基礎」となるので、それを踏まえて学習するか否かで学習の結果は大きく変わってきます。
学習することに対して慣れている方は特に意識すること無く行っているものではあるのですが、そうでない方にとっては意識的に行わなければならないものだからこそ、「学生時代に勉強が苦手だった」という方は理解し、意識的に行う必要があります。
そこで今回は、そんな学習を行う上での基礎に当たるアウトプットについてお話します。
学習に重要なアウトプット
学習する際には誰しも、学習にかかる時間や労力といったコストをなるべく抑えようとします。
つまり学習に際して「より楽に、より効率よく学習したいと思っている」というわけです。
「なるべく楽に、なるべく効率よく」と考えてしまう事は人間の心理として不自然ではありませんし、「東大生の学習法」のような書籍が飛ぶように売れていることから、多くの方がそう思っていることも事実です。
しかし「より楽に、より効率よく」と考えている方が多数いらっしゃるにもかかわらず、実は学習においては「【より楽に、より効率よく】の真反対」のことをしている方が多数いらっしゃいます。
一般的に「学習」という言葉を聞いた際には「学校の授業のようなもの」を想定する方が多いのですが、あくまでも授業は学習の一部分であり、授業を受けていた「だけ」では十分に学習を行えていないという事は多くの方が認識していることです。
しかし、いざ自分が学習をする場合は学校の授業のような学習や、教科書を読むといった形での学習しか行わない方が非常に多くいらっしゃいます。
まさにこうした学習が「【より楽に、より効率よく】の真反対」の学習と言えます。
上記した学習方法は「インプット」の学習となります。
インプットとは「外部にあるものを内部に取り込むこと」を意味しており、学習でいうところの「記憶学習」がこのインプットに該当します。
学習においては、上記したように学習を「学校の授業」のようなものだと考えている方が多いからこそ、このインプットの学習しか行っていない方が大多数なのです。
しかし、それこそ学生時代を思い出して頂ければ分かると思うのですが、授業を受ける以外にも「ドリルや問題集」といったもので学習をしています。
つまり、学校での学習というのは教科書や授業だけでなく、ドリルや問題集を解くことも含めて「学習」となっているのです。
そしてドリルや問題集を解くような形での学習は「アウトプット」と呼ばれ、非常に重要な学習となります。
アウトプットとは「内部に入っているものを外部に出すこと」を意味します。
インプットはもちろん重要なのですが、「本当に学習内容を覚えたのか」ということを確認する場合や、「学習したことを定着させる」という観点から見た場合はこのアウトプットが重要になります。
上記したように、多くの方はインプットの学習のみを行っており、アウトプットの学習をしていないケースが多数です。
学習したことを定着させるためにはインプットよりもアウトプットのほうが重要だからこそ、インプットの学習しかしていない方は結果として「【より楽に、より効率よく】の真反対の学習」をしているということになりますので、より楽に、より効率よくスキルを身につけるためにアウトプットを積極的に取り入れていく必要があります。
「知っている」から「理解している」にする
アウトプットが学習の定着という観点から有用なのは「【知っている】から【理解している】に変化させることができるから」です。
ただただインプット学習をしていたとしても、それは知っている(理解しているつもり)な状況なだけであり、学習したことを十分に理解しているかどうかはまた別の話です。
例えば「美味しい卵焼きの作り方」を学習したとしても、実際に「理解しているかどうか」は分かりません。
いざ実際に作ってみたら案外分量や火加減などを忘れていたりすることも十分にあるからこそ、「実際に作ってみる」というアウトプットをすることで、自分の学習したことが「しっかりと覚えられているか」を確認することができます。
実際にアウトプットしてみることで学習した内容が「ただ知っている」のか「しっかりと理解できているのか」が分かるようになり、かつアウトプットをすることで「学習した内容のどこが学習不十分なのか」ということを再確認できることから、学習においてアウトプットが重要になるのです。
インプットした知識を「しっかりと理解」するために、インプット学習だけでなくアウトプットもしっかりと行うことが、学習の効果を上げるために必要ということです。
「理解している」を「できる」にする
上記した卵焼きの例でもそうなのですが、十分に学習して知識を蓄えて「しっかりと理解」していたとしても、実際に美味しい卵焼きを作れるかどうかは別の話です。
「頭では分かっているのにできない」ということが人間には往々にしてありますが、それは「アウトプットが不十分だから」です。
上記した「知っているから理解している」の項目では、「自身がどれだけ理解してるのか」ということの判別のためにアウトプットをすることが必要だとお話しましたが、理解したことを「できる」状態にするにもアウトプットを行う必要があります。
上記した卵焼きの例で言うなら、「できる」ようにするためには「実際に美味しい卵焼きを作れるまで何回も作る」というアウトプットをしなければなりません。
しかし、インプットばかり重視する方にとっては「できる」ところまでアウトプットをすることをせず、インプットを重視しているからこそ「インプットがまだ足りていないのではないか」と更にインプットすることを続けるといった行動を取ってしまいがちです。
現状が「理解している」段階なのであれば、インプットを続けたとしても意味があまり無く、かつ無駄に時間を浪費してしまいかねかいからこそ「理解している」段階においては「できる」にするためのアウトプットを行う必要があります。
「幾度もアウトプットを繰り返す」という行動は一見無駄な行動に見えますが、実際にアウトプットすることで「経験値」が溜まっていき、スキルの習得や上達ができるようになります。
「習うより慣れろ」ということわざもあるように、実際にアウトプットして経験を積むことは非常に重要ですので、インプットだけでは無く、しっかりと「できる」にするまでアウトプットを行いましょう。
段階別のアウトプット
学習はインプットだけでは不十分で、アウトプットすることが如何に重要なのかということを上記で述べてきましたが、では具体的にどのようにしたら適切にアウトプットを行うことができるのか。
この「どのようなアウトプットをしたらいいのか」ということに関しては、現状の学習段階が「知っている」のか「理解している」のかといった学習段階で行うアウトプットが変わってきます。
自身の学習段階に当てはまらないアウトプットを行っていても、「無駄だ」とは言い切れなくとも効率のいい学習とは言えません。
ですので自身の学習段階に基づき、どのようなアウトプットをしたらいいのかということを理解して行っていく必要があります。
「知っている」段階でのアウトプット
インプットによる学習を一通り終えた「知っている」の段階でのアウトプットは、インプット学習によって覚えた内容をきちんと覚えているか、また十分に内容を理解しているのかということの確認をしながら「学習内容をしっかりと理解する」ために行います。
ではその「知っている」の段階でのアウトプットはどのようにしたらいいのかというと、一般的には
・紙に書き出す
・テストをする
・人に説明する
というアウトプット方法があります。
上記のうち「テストをする」と「人に説明する」は他者がいなければできないことですので、「紙に書き出す」という方法が比較的取り組みやすい方法となります。
この「知っている」の段階でのアウトプットの共通点は「要約」です。
インプットしたことを要約することができるということは、ただ単純に「暗記した」ということではなく「内容を自分の言葉に置き換えて説明できる」ということになりますので、この要約が「できるかできないか」「上手く要約できるかできないか」で理解度を判断することができます。
実際に紙に書き出した際などに
・うまく要約できない
・要約した内容だけではあまり意味がわからない
という場合は「インプットが足りていない」という事になりますので、きちんと理解するために上手く要約できない部分を再度インプット学習して「理解する」までアウトプットして確認しつつ学習を行いましょう。
「理解している」の段階でのアウトプット
インプットした内容をアウトプットして「理解している」段階まで進んでいる方のアウトプットは「実践」です。
「理解している」状態では、十二分に知識がついているはずなので、実践して試行回数を増やしていくことで「身につける」ということをする必要があります。
「理解している」の段階のアウトプットは「試行回数を増やし、経験を積む」ということが必要で、これを行うことによって「【理解している】を【できる】」にすることができます。
ただし無闇矢鱈に試行回数だけ増やしたとしても、やり方が間違っていては無駄に時間と労力を浪費するだけになってしまいますので、ただ試行回数を重ねるだけでなく「試行錯誤をしながら行っていく」必要があります。
では具体的にどのように行っていけばいいのかと言うと「フィードバックを得て、そのフィードバックをもとにインプットとアウトプットを行う」という形です。
実践というアウトプットを行った後の結果をもとに「行ったアウトプットが間違っていないかどうかを確認」し、正しいようであればそのまま試行回数を重ね、間違っているようならアウトプットのやり方を修正するという形で行います。
【行ったアウトプットが正しい時のイメージ】
インプット→アウトプット→アウトプット…
【行ったアウトプットが間違っている時のイメージ】
インプット→アウトプット→フィードバック→インプット→アウトプット…
アウトプットが間違っていなければ問題はありませんが、特に初心者のうちはアウトプットが間違っているというケースが多数です。
だからこそ結果からのフィードバックを受けて、そのアウトプットに問題がなかったかどうかを検証し、正しいアウトプットを行えるよう修正していく必要があります。
上記したように「理解している」状態から「できる」状態になるためには試行回数を増やして経験を積む必要がありますが、間違ったアウトプットを行っていてはいつまで経っても成長することができませんので、しっかりと「フィードバックによってアウトプットを修正していく」ということをしながら「できる」状態まで学習を行っていきましょう。
学習を無駄にせず、身につけるために
上記してきたように、学習にはアウトプットが非常に重要な要素となります。
インプットは受動的でも問題ありませんが、アウトプットは能動的に自分から動かなければ行うこと自体ができません。
「面倒だから」という理由で学習からアウトプットを省いていては、結果的に「身につける」ことができず、学習をする意味が無くなってしまいます。
せっかく時間や労力をかけて学習をしているにもかかわらず、結果が伴わなければ意味がありませんので、現状で学習の中でアウトプットを行っていない場合は面倒がらずアウトプットもしっかりと行うようにしていきましょう。
また現状で「できる」状態であったとしても、アウトプットからフィードバックを得てアウトプットの仕方を修正・改善を行っていくことでさらに高次元の「できる」にすることができます。
ですので「できる」をもっと高次元にするために、「できる」の状態の方も必要に応じてアウトプットを修正・改善しつつ学習を行っていきましょう。
面倒だからとついついアウトプットを怠ってしまいがちですが、学習する目的を達成するためにはアウトプットをする必要ですし、それが結果的に「より効率的に」スキルを身につけるための術でもあります。
目標を再確認し、しっかりとアウトプットをしながら「FXのトレードスキル」を手に入れていきましょう。