

日々のトレードお疲れ様です。
また、ランクインされた方々おめでとうございます。
2020/4/13〜2020/4/17の期間は相場が落ち着いており、なかなかエントリーチャンスのない週となりました。
しかしエントリーチャンスが無いからといって焦ってエントリーしてしまうのは禁物です。
チャンスが少ないという理由から、精度が甘くともついついエントリーしてしまいたくなる気持ちも分かりますが、精度の甘いエントリーをしてしまうと資産増やすどころか「減らしてしまう」という結果に繋がりかねません。
エントリーチャンスが少ないときほどリカバリーする(元の状態まで回復させる)のが難しいからこそ、エントリーチャンスが多いときよりも、よりチャンスを見極める必要があります。
ですので逸る気持ちを理性で抑え「より確実に利確できるようなポイント」を精査してトレードしていきましょう。
もし「ついついエントリーし過ぎてしまう」という方は学習の期間と割り切り、復習や過去トレードの分析など「学習」に意識を向け、エントリーチャンスの多い時期に利益を伸ばせるような準備を行っておきましょう。
FXだけではなく、世の中の習い事は全て「繰り返し学習を行う」ことで知識や技術が身に付いて行くわけですが、人間である我々は人間であるが故に「感情」によって学習を継続できない心理状態に陥る場合があります。
事故や病気など、どうしても学習できない状況であれば仕方の無いことではありますが、例えば「なんとなく気分が乗らないから」といったような心理状態でも、学習を行えなくなってしまうことが我々人間には十分に有り得ます。
だからこそFXだけでなく、すべての習い事において、心理状態に関係なく学習を行っていくための「学習の習慣化」が必要になってくるわけですが、一方で習慣化をするためには人によって様々とはいえ「ある一定期間の行動の継続」が必要です。
しかし学習を習慣化する前の行動において、その行動自体が「感情によって妨げられてしまう」ということも十分に起こり得るため、世の中には「三日坊主」という言葉があるのです。
ですが、感情があるから習慣化できないかといえばそうではなく、「習慣化までの行動を継続できるような状況」を作り出すことができれば習慣化を行うことができます。
そしてそれを行うには「モチベーション」を活用することができます。
そこで今回は「学習の習慣化」を行うために必要な「習慣化のための行動の継続」をおこなうためのモチベーションの観点から、「モチベーションを上げる、維持するテクニック」についてお話します。
人間は感情によって左右される生き物
上記したように、我々は人間であるが故に「感情」の影響を受けます。
もちろん、我々人間が感情100%で生きているかと言えばそうではなく、理性も使いながら生きているわけですが、だからといって感情をゼロにすることはできません。
だからこそ理性でいくら感情をコントロールしたとしても、感情の全てをコントロールできるわけではなく、だからこそ何か決め事をしたとしても「必ずしもその決まり事を守ることができない」という事が起こりえます。
「人間はそういう生き物だから」と割り切る事もできますが、コントロールできない感情によって自分自身に対してマイナスな影響を及ぼすこともあり、その典型例が「理性で決めた取り決めを感情が上回ることによって結果的に継続できなくなる」という「三日坊主」です。
しかし逆に考えれば人間は感情に左右されるからこそ、その感情を上手く利用することで「マイナスをプラスに転換」することも可能です。
そしてそれには「モチベーション」が活用できます。
モチベーションとは一般的に「やる気」「意欲」という意味で使われてる言葉ですが、「やる気・意欲」ということから分かるように、感情の面での意味合いを強く含んだ言葉です。
そして実際にこのモチベーションは負の感情を吹き飛ばし、正の感情に転換する力を持っています。
つまりこの「モチベーション」を上手くコントロールすることができれば、モチベーションを上げたり、維持したりすることで結果的に「自身の行動をも変えることができる」ということになります。
感情を理性でコントロールすることは人によって難しいことですが、感情を感情でコントロールすることは、感情にウェイトが傾いている方にとっては、理性を感情でコントロールするよりも簡単に行うことができます。
【感情コントロールの例】
・お笑い番組を見る → 楽しい
・ホラー番組を見る → 恐怖
つまり、人間は感情に左右される生き物だからこそ、モチベーションによって感情さえコントロールできてしまえば「マイナスな感情に邪魔されずに習慣化につなげる行動を行っていくことができるようになる」という事です。
モチベーションを上げる・維持する具体的方法
負の感情に邪魔されずに行動を起こす・継続するためには「モチベーションを上げる・維持する」事が必要になりますが、ではどの様にしてモチベーションをコントロールするのか。
今回はその方法を多数ある中からピックアップして解説させていただきます。
個々人によって取り組みやすいもの、取り組みにくいものがあるかと思いますが、自分自身で取り組みやすそうなものがあれば積極的に採用いただき、学習の習慣化へ繋げていただければと思います。
目的を明確化させる
誰しも何か新しいことを始める時、何かしらの「目標」を設定します。
自分が目指すものへの道標となる目標を設定することはもちろん重要なのですが、モチベーションを上げるという観点から考えた場合は「目的」をしっかりと定める事が重要です。
目標と目的の違いが分かりにくいと思いますので例を挙げて説明すると
・ダイエットして痩せたい → 目標
・その結果異性にモテたい → 目的
というような形で、
・「どこに行くか」が目標
・「そこに着いて何をするか(したいか)」が目的
となります。
目的をしっかりと定めるということは、目標地点についた時に「何を得られるのかという事を明確化する」ということです。
目的をより具体化し、目的を達成した自身の姿を想像することで「自身の欲という感情」を刺激することができるため、その目的を達成したメリットを得たいと思う気持ちが強ければ強いほど、自ずとモチベーションが上がります。
また、その具体化した目的を紙に書き出し、書き出したものを読んだり、読んだ後にそれを想像することでモチベーションの維持も図ることができます。
より具体性のある内容の目的を設定すればするほど欲求が高まり、結果それがモチベーションに繋がっていきますので、より細かく、より想像力を刺激するような目的設定をするのがいいでしょう。
やる気スイッチを押す
某学習塾のキャッチフレーズとして現在使われていたりする「やる気スイッチ」。
このやる気スイッチを「意図的にオンの状態に持っていく」ことで、自然とモチベーションを上げることができます。
中には既に自分自身のやる気スイッチを知っており、意図的にオンにすることができる方もいらっしゃるかと思いますが、もし現在やる気スイッチの入れ方が分からないという方に関してはメル・ロビンスの提唱した「5秒ルール」を試してみてください。
5秒ルールとはメル・ロビンスというアメリカのキャスターの方が提唱したもので、「やる気がない時でも行動に移すためのルール」のことになります。
具体的にこの5秒ルールがどのようなものかというと、「5・4・3・2・1・GOで行動に移す」というものです。
「なぜ5秒なのか」という点に関しては、「人間の脳は5秒以上経ってしまうとやらなくてもいい理由を探し始めてしまうから」とのことです。
ちなみに「5秒でなくてはならない」というわけではなく、上記した脳の作用を避けるために設定したものであるため、5秒未満であれば問題ありません。
「そんなルールでモチベーション上がるの?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は人間の脳を上手く使った方法として注目され、彼女の『The 5 Second Rule』という本は全米で100万部以上の大ベストセラーとなっています。
しばしば「頬を叩いて気合を入れる」というような描写を映像作品などで見かけますが、それと同じく5秒ルールは意図的にやる気スイッチを押すためのトリガー(きっかけ作り)と考えていただければ理解に難くないかとおもいます。
「なんかやる気でないなー、でもやらなきゃ」という時にこそ、5秒ルールのような「やる気スイッチを押す事でモチベーションを上げる」ということが効果を発揮しますので、やる気があまり起きない時に是非活用してみてください。
とにかく一度やってみる
「なんとなくはじめた掃除をいつの間にか夢中でやっていた」なんて経験がある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
実はこの「やる気が出ないと思っていたとしても、いざ実際に行動に移すといつの間にかやる気が起こっている」という現象は「作業興奮」と呼ばれるもので、ドイツの精神医学者であるクレペリンが提唱したものです。
人間は手足や脳を動かすことで「側坐核」という脳の部位に刺激が入り、それによりやる気の源である「ドーパミン」という成分が出るという作用を表したこの作業興奮の効果を利用すれば、「とにかく一度やってみる」ということをすることで、最初はやる気がなくとも勝手に作業に対するモチベーションが上がったり、モチベーションが維持できたりという効果をもたらす事ができます。
仮にやる気がなかったとしても、とりあえず一度やってみさえすればこの作業興奮の効果によって自然と「行動する」こと自体へのモチベーションが勝手に湧き上がってくることから、特に学習に対する気力が沸かないときにこそ効果を発揮します。
また「とにかく一度やってみる」という行動を起こした際、上記した作業興奮の効果以外にも、モチベーションを上げる・維持するための心理効果が働きます。
それが「ツァイガルニク効果」という心理作用です。
普段何気ないことや会社の業務中などに「どうしても作業を中断しなければならない理由」ができてしまった場合に「キリのいいところまで終わらせたい」と思った経験がある方は多数いらっしゃるかと思いますが、この「キリのいいところまで終わらせたい」というのがまさにツァイガルニク効果です。
このツァイガルニク効果を使えば、一旦始めた学習を「キリのいいところまで終わらせたい」という心理によって、「キリのいいところまで終わらせるというモチベーションを湧き上がらせる」ことができ、また「キリのいいところまで終わらすまでのモチベーションの維持」ができます。
つまり「とにかく一度やってみる」というのは、上記した「作業興奮」と「ツァイガルニク効果」の2つの心理作用によって、モチベーションを上げたり、維持したりすることが可能になるからこそ、習慣化するまでの行動の継続に対するモチベーションコントロールとして有効というわけです。
ちなみに作業興奮とツァイガルニク効果は、上記した「5秒ルール」と非常に相性がよく、行動の最初のきっかけとして5秒ルールを使い短期的なモチベーションを発生させ、5秒ルールによって行い始めた作業によって作業興奮の効果でモチベーションを上げ、それをツァイガルニク効果でキリの良いところまで維持するという形で連携して使うことができます。
もちろん5秒ルールと組み合わせなくとも、「なんとなく始めた」というキッカケだったとしても作業興奮やツァイガルニク効果は働きますが、やる気の出ない時こそ組み合わせて使ったほうがより効果的ですので、是非組み合わせて使ってみてください。
モチベーションはテクニック次第
FXに限らず、知識や技術を習得するためには、またその知識や技術を更に高い次元に持っていくためには学習が必須です。
しかし、いざ「学習しよう」と思ったとしても、人間は感情がある関係から、ふとしたことでその「学習」という行動を取れない(もしくは取らない)心理状態に陥る場合があります。
だからこそ、そういった心理状態関係なく、日頃から頭も感情も使わず行っている「習慣」として学習を行うことが、学習での効果を最大化するためには効果的なのですが、一方で習慣化するには個々人差はあったとしても「ある一定の期間繰り返し行動を継続する」ということが必要になってきます。
つまり「習慣化」するまでは「意図的に」行動を継続して行く必要があるわけですが、この意図的な行動に関しても、上記したような「感情による行動の阻害」を受けることで、「行動を継続する」ということ自体ができなくなるケースも時に存在します。
これだけ聞けば「じゃあ永久に習慣化なんてできないってことじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、感情のコントロールをすることでこの問題を乗り越えることができます。
「感情のコントロール」と聞くと難しく聞こえますが、我々は常日頃から「感情をコントロールする」ということを行っており、例えば悲しい感情を音楽を聞いて和らげたり、怒りの感情をお笑い番組を見て和らげたりと、難しいように見えて実は感情をコントロールすることは意外と簡単だったりします。
つまり感情のコントロールさえできれば、負の感情を和らげたり・転換したりすることができ、その結果「習慣化のための行動の継続」を負の感情に邪魔されずに行うことができるわけです。
そしてそれには「やる気」という感情である「モチベーション」で行うことができます。
今回のコラムでは具体的に
・目的の明確化
・やる気スイッチ
・とにかくやってみる
という3項目を、人間の心理的な観点から有効性の解説をさせていただきました。
もちろん人によって「合う合わない」がありますので、上記3項目全てをやったからと言って必ずしも確実に習慣化のための行動の継続を行えるとは限りませんが、このような「テクニック」によってモチベーションを上げたり、維持したりすることで自身の行動を変えることは不可能ではありません。
今回紹介したテクニックに関しては、あくまでも「無数にあるモチベーションアップ・維持するテクニック」の中からピックアップしたものですので、もし上記3項目が「自分には合わないな」と感じた場合には、書籍やネットなどを使って自分に合ったテクニックを探すことをオススメします。
人間どうしてもやる気が起きないときがあり、それによって「学習する」ということも時に阻害されてしまいますが、上記したような「モチベーションを上げるため・維持するためのテクニック」を有効的に使い、学習を習慣化させ、より学習効率のいい状態で学習いただき、FXトレードに関する知識や技術の習得・向上に役立てていただければと思います。