

日々のトレードお疲れ様です。
ランクインされた方々おめでとうございます!
12月は年末ということもあり、特にクリスマス前後から年末にかけて値動きが乏しくなる傾向があります。
実質約1週間の間稼ぎにくい相場が続くことから、今のうちに利益を積み上げておきたい思うのが人の心情ですが、何かと忙しい季節ですので無理せずトレードに励んでいきましょう。
特に気を付けなければならないのが、忙しい合間になんとかトレードで利益を上げようとして根拠のないトレードを繰り返してしまうことです。
資産を増やすためにトレードを行っているのにも関わらず、根拠のないトレードで資産を目減りさせては意味がないので、忙しい中でもトレードする際はしっかりと「根拠のあるトレード」を心がけていきましょう。
PFCはFXで資産を増やすための「スキルを得る」という点に対してフォーカスしたスクールとなりますが、スキルを得るためには「スキルを得たい本人がスキルを身につけるための学習や行動を積み重ねる」必要があります。
逆に考えると、FXで資産を増やすための環境があったとしても「ご本人様が学習や行動(トレード等)をし続けて成長」していかなければ、FXで資産を増やすためのスキルを身につけることはできません。
つまり「自己成長する」ことがスキルを得るための必須条件になってくるわけです。
そこで今回は、スキルを得るために必要な「自己成長するために必要なこと」についてお話します。
自分を正しく認識する必要性
世の中には千差万別いろんな方がいらっしゃいます。
千差万別様々な方がいるからこそ個性があり、そこが人間の面白い点だとは思いますが、中にはちょっと困った方がいらっしゃいます。
それが「周りから見たら能力がないのに、本人自身は自分の能力に対して自信満々な人」です。
単純に主観視点と客観視点の「ブレ」が理解できず、主観目線のみの視点しか持っていないからこそ上記のような状態になってしまうのですが、実は上記したような状態は「ダニング・クルーガー効果」で説明できます。
このダニング・クルーガー効果とは「能力が高い人ほど自分自身を過小評価し、能力が低い人ほど自分自身を過大評価する」ということを定義した心理学の一種です。
この効果の定義を簡単に説明すると「能力の高い人は自分以外の基準で自己評価するので過小評価になり、能力の低い人ほど自分の基準で自己評価するので過大評価する」ということになります。
つまり上記したような「周りから見たら能力がないのに、本人自身は自分の能力に対して自信満々な人」というのは「能力がないから自分に対して過大評価している」ということになります。
では、なぜ自分を過大評価している人間が問題なのかというと、自分を過大評価しているからこそ「現状の自分に満足している」ので成長が見込めないからです。
人間は「現状維持バイアス」という変化よりも現状を維持しようとする心理作用が働くので、現状で満足している事物をわざわざ積極的に変えようとはしません。
何か外的な要因があれば別なのですが、「自分を過大評価している人間」にとっては外的な要因、例えば他人からの指摘があったとしても「自分は問題ない」、もしくは「自分より能力が低い人間から言われることなんて意味がない」という風に考えてしまうことから、現状維持バイアスにプラスしてより変化しない、つまり「より成長するチャンスがない」といった事態に陥ります。
本来であれば能力不足によって他の人よりもより成長しなくてはいけない人間ほど、ダニング・クルーガー効果によって成長するチャンスがより奪われてしまいます。
これは自身の成長を妨げる大きな要因となります。
ですので自分自身が成長したいと思うのであれば、自分を正しく認識するために「第3者の意見に耳を傾けること」が必要になってきます。
仮にダニング・クルーガー効果によって自分自身を過大評価してしまっていても、第3者の意見に耳を傾け、その意見を受け入れることで客観視点からの自分の評価を知ることができ、成長するためのチャンスに繋がります。
ですので自分自身に対して過大な評価をしていないか確認したり、第3者の意見に耳を傾けて自分と他者の自分への認識に隔たりがないかを確認するなどして自分を正しく認識し、自分自身が成長するためのチャンスを掴んでいきましょう。
自己成長の鍵は「謙遜」
紀元前の哲学者ソクラテスの有名な言葉に「無知の知」というものが存在します。
この無知の知というのは「知らないことを理解する」ということになるのですが、近年この無知の知が「科学的に証明された」ということが報道されています。
上記ネットニュースの情報源はアメリカの大学の心理学研究によるものなのですが、これは「知的謙遜」に関して研究されたものになります。
「知的謙遜」という言葉自体に耳馴染みがない方もいらっしゃるかと思いますが、この知的謙遜は世界的大企業であるGoogleの人事担当の方がGoogleの採用基準の一つとして挙げたことで注目を浴びた概念です。
この知的謙遜とは言葉の通り「知的なことに対して謙遜できる能力」のことを意味しているのですが、この知的謙遜ができる人はその知識量から「自分が知らないということを知る(【知らない】ということを認める)」ことができることで「さらに学ぶ」ことができるということが上記研究の内容です。
では実際にこの知的謙遜ができていた場合はどうなるかというと、自分が知らないという「今の自分の限界」を把握できることで、「今の自分にとって足りないことが分かる」ということになります。
そして「今の自分にとって足りないところが分かる」のであれば、その自分の足りていない部分に対して行動を起こすことで「さらなる成長ができる」ということを意味します。
つまり「知的謙遜」ができることよって、さらなる成長のチャンスを掴むことができるのです。
自分自身が成長するということはFXに限らず、人生において必ずプラスに働きます。
ですので「知的謙遜」の能力を身につけ、自身の成長のための足がかりを掴み、さらなる自己成長へつなげていきましょう。
己を正しく理解し稼げるトレーダーへ
自己成長には「自分を正しく認識する」ということが必要不可欠です。
なぜなら自分を正しく認識していなければ「自分自身に何が足りていないのか」ということが明確に理解できず、自身が成長するための「適切な対応を取ることができないから」です。
そしてそれはFXにも通じます。
もし仮にFXに関して「(過剰な)自信」を持っている場合は、それが「ダニング・クルーガー効果」から来ているものなのかどうかをまずは確認してみましょう。
ダニング・クルーガー効果は「能力が低い人間ほど自分自身を過大評価してしまう」という心理を定義づけたものなので、もし「(過剰な)自信」があるようであれば、それはダニング・クルーガー効果によって「本来の自分の能力」を正しく把握できていない可能性があります。
FX以外の事物であれば単なる「自信過剰の痛い人」だけで済むのですが、FXの場合は「能力が伴っていないのに無茶なトレードを繰り返す」ことは大きな金銭的損失に繋がりかねません。
ですので必ず「自分の現状の能力」を把握するために、まずは「本当にできているのか」という自問自答と、第3者の意見に耳を傾けることを行ってみてください。
また、自己成長をするための「自分自身に対する正しい認識」は「知的謙遜」の能力を身に着けることでも把握できるようになります。
知的謙遜の能力を身につけることができれば「自分の能力の限界」を知ることができ、それによって「自分にとって何が足りていないか」が把握できるので、その足りていない部分を補うように学習していくことで成長に繋げることができます。
あくまでも知的謙遜は「知識」によるものなのですが、これは何も知識だけではなく「スキル」でも同様です。
上記したダニング・クルーガー効果で触れた「能力の高い人ほど自分を過小評価する」ということから分かるように、能力の高い人は「スキルの謙遜」ができているからこそ自分のスキルの限界を把握しており、自分を過小評価していることが伺えます。
ですので知識に限らずスキル面でも「自分の限界を知るということが、自身の次の成長へのステップに対して重要」ということです。
上記したダニング・クルーガー効果、知的謙遜のどちらも「正しく自分を認識し成長するため」に関わる大事なものです。
そしてダニング・クルーガー効果、知的謙遜の双方に関わるテーマは「謙遜」となります。
つまり自己成長を遂げるためには「謙遜し、謙虚な心で学習・行動する」ことが重要になるのです。
ですのでFXだけでなく、日々の日常生活の中でもスキルアップや自己成長したいと考えている際は「謙遜し、謙虚な心で学習・行動する」ということを念頭に置き、自己成長に繋げていきましょう。